エプロンの悪夢  おまけ












 これは「エプロンの悪夢」のラストで書こうとしていたエピソードです。
 あまりにもアホすぎたのか、どうにもこうにもつながりが悪くて、ぎりぎりまでねばったものの
 結局けずってしまいました。
 アホな内容だということを十分ご理解のうえ、お読み頂けますと幸いです。





「あ、その熱帯魚。中嶋さんが改良してくれたんですよ。誕生日のご褒美に、って」
 そう言えば10日ばかり前がヒデの誕生日で、互いにメシをおごりあうことになってた俺は、どうせならってんで少し早かったけど帰ってきてた啓太も連れて、うなぎの白蒸しを食いに出かけたのだった。ご褒美云々というなら、きっとそのときのことだろう。
「ああ。あれはなかなかよくできたからな」
 いつの間にか現れていた亭主は、至極満足そうにそうのたまいやがった。なーんかその顔が気に入らなくてよ。嫌がらせ半分嫉妬半分で何をもらったのか聞いてみた。
「うん? ああ、岩清水をな」
「へえ? どっかの名水か?」
「まあそんなものだ。いろいろ楽しませてもらって、最後に直接口をつけて飲み干すんだが」
「へええ。そりゃうまそうだ」
 ところが、だ。啓太の顔がみるみる赤くなっていくんだ。おいおい。ここって赤くなるようなとこか? どっかで湧き水を飲んだってだけなんだろ?
 そこまできて、俺にもようやくそれが単なる湧き水じゃないってことに気がついた。
 けっ。水はなんだって良かったんだろうよ。啓太の口移しで飲めるんならな。
 思いっきり脱力しちまった俺は、もうこのふたりのことには立ち入らないぞと、心に誓ったのだった。






あー。えーっと。王様はまだ見当違いのところにいます(笑)。
「岩清水」の意味が分からない方は、絶大なまでの人気を誇るヘヴンサイト「天国ノ奈落」さまの3D48手をご参照ください。篠中(?)だけど、まあいいでしょう。
(こっそり勝手にリンク貼らせていただいちゃってます。訪問の際はマナー守って下さいね♪)
啓太くんはご褒美をもらってもいいくらいに頑張ったと思います(爆)。













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