おめでとうございまチュ〜




(鈴菱和希プライベート新年飲み会)

啓太「和希っ! 明けましておめでとう。今年もよろしくなっ」
和希「おめでとう、啓太。こちらこそよろしくなっ。………………ああ、中嶋さん。あんたも」
中嶋「……ああ」← 思いっきり付け足されてるので、少々機嫌が悪い(笑)。
和希「まあ、啓太と仲がいいのは俺にとっても喜ばしいことではありますがね。急な方向
    転換は追突事故を起こしますよ」← 和希もどうやら機嫌が悪い(笑)。
中嶋「何だ、それは。少なくとも俺は方向転換などした覚えもつもりもない」
和希「あんたがそう言うなら、そういうことにしておきますがね」
啓太「あっ。西園寺さんと七条さんだっ。明けましておめでとうございまーすっ!」
    ↑ 中嶋と和希の雰囲気がやばそうなのに気付いてない(笑)。
西園寺「啓太か。おめでとう」
七条「おめでとうございます。伊藤くん」
啓太「今年はおふたりも来てらしたんですねっ」
西園寺「……ああ。今年はちょっと、顔を拝んでやりたいやつがいたのでな」
啓太「?」
西園寺「いや……。正確には 『 怖いもの見たさ 』 という方が近いな」
啓太「お正月早々、怖いものを見たいんですか?」 
七条「ああ……。不本意ながら僕も同じなんですよ。でもちょっと違うのは、僕は 『 そのあ
    とで伊藤くんを見て癒されたい 』 と思っているところでしょうか」
西園寺「臣。わたしがそれを思わずにいたと思うのか? いちいち口に出さなかっただけ
    だ」
啓太「まあまあ。つまんないことでケンカは止めて下さい。お正月なんだし。ねっ? ところ
    で、その『怖いもの』って誰なんですか? ここに来られたってことは、ここに来てる
    って言うことですか?」
西園寺「……ああ」
七条「伊藤くんのうしろにね」
啓太「えっ? 俺のうしろ……? (振り返ってみて)中嶋さんしかいませんけど?」
七条「そのようですね」
啓太「あっ! もしかして」
西園寺「思い当たったか?」
啓太「(顔を輝かせて)ずーっと俺と一緒にいてくれてる中嶋さんを、背後霊にみたててく
    れたんですか? それで 『 怖い 』 ですか〜。なるほど〜」
西園寺「あ、いや。違……」
啓太「うれしいなあ。そんなに一緒にいるように見えますかあ(幸せ一杯の笑顔)」
七条「……ごめんなさい。伊藤くん。言い方が悪かったようですね。背後霊というよりは
   『 恥も外聞も知らないバカップルの片割れ 』 というべきでした」
啓太「えっ!? バカップルですかっ? 俺と中嶋さんが?」← ますますうれしそう(笑)。
西園寺「……臣。墓穴を広げてどうする」
七条「その穴に誰かさんを埋めてさしあげたら、本当に背後霊になってくださらないでしょ
    うか? 実体さえなければ怖くも迷惑でもないですからね」
西園寺「……うむ……」
中嶋「(ドスのきいた低音で)何やらえらく愉しそうだな」
啓太「えへへ〜。そうなんですよぉ。俺と中嶋さんがバカップルだって言ってもらってたん
    ですぅ(幸笑)」
中嶋「(やつらが言いたいことは他所にあるに違いないと正確に理解しつつも、あまりに啓
    太が嬉しそうに笑っているので結局は何も言えない・笑)ほら。丹羽たちがこっちを
    見ている。挨拶に行ってやれ」
啓太「あっ。本当だっ。じゃあ西園寺さん、七条さん。俺はこれで」
    ↑ やっぱりその場の空気が読めてない(笑)。
西園寺「ああ。またな、啓太」
七条「どうせみんなお酒ばかりになりますからね。飲まないもの同士、あとでふたりでお茶
    とケーキを頂きましょうね」
啓太「はいっ。じゃあまたあとで」
西園寺「(啓太とその場を離れかけた中嶋に)……おい。中嶋」
中嶋「なんだ(無表情)」
西園寺「今年のアレはわたしたちへの挑戦状か。それとも単なる嫌がらせか」
中嶋「……何のことだ」
七条「おやおや……(思いっきり露骨にタメイキ)。すっかりバカップルになっていらっしゃ
    る予測はついていましたが、記憶力の方までおバカになっておられたとは。いっそ
    のこと若年性アルツハイマーか何かで、伊藤くんのことも忘れ去って頂けないもの
    でしょうか」
中嶋「ふん。負け犬はおとなしくしておけ。今年はネズミ年だ。イヌ年じゃない」
西園寺「ああ。そうとも。子年でなければこんなところに来たりなどしなかった」
中嶋「? ……主従揃って意味不明とはな。つきあいきれん(首を振りつつ啓太の後を追
    い、その場を離れる)」

啓太「王様ぁ。篠宮さん。明けましておめでとうございますっ」
丹羽「よう! 啓太。おめっとうさん。今年もよろしくな」
啓太「はいっ。こちらこそよろしくお願いします!」
篠宮「俺からもだ。今年もよろしく頼むぞ。おめでとう、伊藤」
啓太「よろしくお願いしまーす」
中嶋「よろしくな」
丹羽「……」
篠宮「……」
中嶋「うん?(不機嫌そうに片眉が跳ね上がる)」
丹羽「いや……。『 中嶋 』 とよろしくするのにやぶさかではないんだけどよ」
篠宮「新年早々あんなものを見せられて、俺たちの友人の 『 中嶋英明 』 はいったいどこ
    へ行ってしまったのだろうかと、さっきまで丹羽と話していたところだ」
中嶋「……そういえばさっきからあちこちで似たようなことを言われていたな」
丹羽「ほれみろ」
篠宮「誰が思うことも同じということだ」
中嶋「(何やら嫌ーな予感がして啓太に眼をやる)」
啓太「?」
成瀬「あれっ? どうしたの? みんな固まっちゃって」
啓太「あ。明けましておめでとうございます。成瀬さん」
成瀬「おめでとう、啓太。とってもラブラブだねっ(笑)」
啓太「はいっ(笑)」
海野「あーっ。伊藤くんだーっ」
啓太「海野先生。明けましておめでとうございます」
海野「うん。おめでとう。みんなもね」
全員「おめでとうございます」
海野「あ。中嶋くん、年賀状ありがとうね。新しい魅力発見だね、ってトノサマとも言ってた
    んだよ〜」
中嶋「……は? 年賀状……ですか?」
啓太「えへへ〜。あれ、俺が作ったんですよ〜。中嶋さん、年末はいろいろ忙しかったん
    で。連名で出せるのが嬉しくって、気合入れちゃいました〜(幸笑幸)」
成瀬「うんうん。そんな感じだったね(笑)」
中嶋「(超低音)……おい。おまえいったい、どんなものを……」
啓太「え? どんなもの……って……」
西園寺「年賀状の話なら我々も加えてもらおう」
七条「郁。そんなことをして今夜うなされてもしりませんよ」
和希「ベル製薬特製の精神安定剤を箱で用意してあるから大丈夫」
中嶋「(さらに低音)……啓太……?」
啓太「えっと……その……」← さすがに「もしかしてヤバイ状況?」と思いはじめた(笑)
海野「はがきの3分の2くらいにおっきなピンクのハートがあってね(悪気ナシ・笑)」
中嶋「……ピンクのハート……?」← いきなり理解不能(笑)
七条「そこにおふたりで寄り添った写真がありまして」
中嶋「……そんな写真は撮ってないぞ」
啓太「あ、あれは合成で……(焦)」
丹羽「その上に書いてあったんだよな」
中嶋「……まだあるのか」
和希「『 明けましておめでとうございまチュ〜 』 って」
海野「ハートの先から尻尾が伸びててね。リボンが結んであるのが可愛かったんだよ〜」
中嶋「…………」
啓太「………………」
中嶋「……ったく、おまえは……(高速再起動・笑)」
啓太「……だって……。連名で出せる年賀状なんてほんの少しだし。だったらちょっとくら
    い……(しょんぼり)」
中嶋「そういうことをしたいんだったらちゃんと言え(にやり)」
啓太「え?」← 「にやり」に、思わず腰が引ける(笑)
中嶋「『 ございまチュ〜 』 としたいんだったら、写真はこうでないと駄目だろうが」
啓太「えっ? わっっ!」
中嶋「(逃げる啓太の腰を抱いていきなりキス)」
啓太「ん……、んっ……」
中嶋「……(囁くように)ほら……。もっと舌を使えといつも教えてるだろう……」
啓太「……う、うん。ん……」
和希「……(この無駄な長さは意趣返しだな)……」
西園寺「……(やっぱり挑戦だな)……」
七条「……」← 能面が凍りついたような無表情(笑)
篠宮「……」← どう説教したらいいのか思いつけない(笑)
丹羽「……」← 鼻血がでそうになっているものの足が動かない(笑)
成瀬「やっぱりラブラブだねえ(のんびり)」
海野「そうだね(ほのぼの)」
啓太「……ぷはぁ……」← やっと放してもらえた(笑)
中嶋「これで 『 ございまチュ〜 』 の写真が訂正できたな」
海野「そうだね。最後が 『 チュ〜 』 なんだから、やっぱり写真もチューしてるのじゃないと
    ねえ(やっぱりほのぼの)」
中嶋「ほら。海野先生もああ言っておられる。今度からそういうふうに作りたいときは、前
    もって相談するんだぞ?」
啓太「……はい……」← ディープなキスでアタマが働いてない(笑)
中嶋「じゃあ帰るぞ。中途半端な写真を使ったお仕置きをしなければな」
啓太「…………はい……(赤)」

(このあと。飲み会はいつの間にか、『 中嶋の魔の手から啓太を救い出す会 ・ 結成記念 式典 』 に変わった。らしい)




いずみんから一言。

明けましておめでとうございます。
本当は年越しの話をupする予定だったのですが、どういう訳か
まだ出来上がっておりません(汗)。
初詣に行きつつケータイでちまちま書いた馬鹿座談会ですが、
お年賀代わりにお納め頂けますと幸いです。

あ。七条クンサイドもありますので、よろしく〜♪


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