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ひつじは何匹? |
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滝「はーい皆さん、こっちこっち〜。はい集まって〜」 丹羽「新年早々、何が『集まって〜』だよ」 中嶋「ああ、いい気なもんだ」 和希「といいつつ、みんなちゃんと時間通りに集まってますよねー」 中嶋「そういうお前もな」 成瀬「和希ってば律儀だからねぇ。でもって僕は、和希と一緒に動いてる から(爽笑)」 篠宮「時間が決まっている以上、守るのは当然だ。何も不思議じゃない」 滝「はい、集まりましたね。んじゃ手近の席についてくださーい!」 西園寺「滝の仕事熱心は今に始まったことじゃないが、それにしても今日 はいやにてきぱきしているな」 海野「まあお正月だからねぇ〜」 七条「そうですね」 岩井「いや……。違うと思う……」 啓太「そうなんですか?」 岩井「ああ……。たぶん、だが……。駅前のショッピングセンターで、わん こ蕎麦の大会があるから……」 海野「犬のそば? で、何するの?」 西園寺「こういう時、何ていうんだ? 『ベタ』でよかったか?」 ↑ ちょっとお怒り気味(笑) 啓太「ベタですね(汗)」 七条「天然なのは確かに先生の魅力ですが、度が過ぎるとお馬鹿だと思 われてしまいますよ」 海野「ごめん、ごめん。駅にポスター貼ってたイベントかなぁ? とは思っ たんだけど、岩井くんと食とが結びつかなくって」 啓太「そういえば……、そうかも」 七条「そうですね」 岩井「じつは……。滝に誘われた……」 啓太「はい?」 七条「申し訳ありません。聞き違えたようなので、もう一度お願いできます か?」 岩井「滝は……。俺が蕎麦を好きなのを知っているから、誘ったんだと思 う……」 西園寺「こういう言い方は好きではないが……。チャレンジャーだな、滝 は(驚)」 啓太「でもあれ今日だったんだ? 昨日かと思ってた」 七条「どうやら今日のようですよ? そんな大事な日付、滝くんが間違え るはずがないですから」 滝「ほらそこっ! 何しゃべっとんねん。今日のお題、ちゃんと聞いてくれ とる?」 海野「ごめーん。聞いてなかった」 啓太「ごめん、俺も」 岩井「すまない……。俺が悪いんだと思う……」 成瀬「なんだかよくわからないけど、岩井さんがおしゃべりするなんて珍し いね?」 和希「絵を描いてて聞いてない、ってことはありそうですけどね」 滝「ああ、もう! みんなお題に戻ってくださいって!」 中嶋「滝に賛成。さっさとやって早く終わらせろ」 篠宮「お題は『あなたは眠れなかったとき、ひつじを数えますか』 だ」 丹羽「あとな、『NOと答えた方、それはなぜですか』 もな」 和希「誰もひつじなんか数えないだろ。フツー」 西園寺「数えないな」 七条「どちらかというと都市伝説の部類に入るんじゃないですか?」 滝「俺かってそない思うけど、お題がそうやねんからしょうがないやん」 篠宮「ああ。おまえの責任じゃない。どんなにつまらない質問でもな」 成瀬「さ、さりげなく辛辣ですね(汗)」 和希「この集まり、一番嫌で怒ってたの、じつは篠宮さんなんじゃ(汗)」 岩井「ひとつ……質問を……させてもらってもいいだろうか……」 滝「はい、どうぞ」 岩井「眠れないときって、ひつじを数えたら眠れるのか……? 今はじめ て知ったんだが……」 丹羽「おわ? そりゃまた……(汗)」 成瀬「なんていうか、根本にかかわる質問だね(汗)」 篠宮「通説だが、眠れないときにはひつじを数えると言われている」 岩井「じゃあ今度……、眠れないときに試してみることにする……」 七条「どうぞそうしてください(汗)」 滝「あー、もう。このままやったら先に進まへんし。眠れないとき、ひつじを 数えへん人、ちょっと手をあげてもらえます?」 和希「なんだ全員かよ」 成瀬「予想された結果ではあるけどね」 啓太「でも海野先生も数えないなんて、ちょっと意外〜」 和希「それはあるな」 滝「いちばん数えまくってそうやのにな」 海野「だってどのひつじを数えたらいいのかわからないし?」 丹羽「ひつじはひつじだろ(汗)」 海野「違うよぉ。アルガリ種でしょ、ウリアル種でしょ。ムフロンにアイスラ ンディックに……」 中嶋「……まだあるのか?」 海野「ウールとるならタランティーネがいいかな〜。あとメリノとか。その ほかにもコーカシアン、ラツカ……」 篠宮「こういうときは先生の好みの種類でいいんじゃないでしょうか」 海野「僕の好みだったら顔と手足の色が体毛色と違う子かなー」 啓太「あ、クレイアニメでやってるやつ」 海野「うん、あのサフォーク種もいいよね。あれとカラクルが黒で、イース ト・フリージャンが白なんだ」 七条「……ひつじって意外に種類が多いんですね」 滝「せやな(汗)」 海野「まだあるよ。シャロレー、コリデール……」 滝「はいはい。海野ちゃんのひつじトリビア、聞きたいお人はまた後で。 今は第2のお題、『数えないのは何故ですか』 に行きましょ」 和希「オッケー。じゃあ俺は数えない、で。何故かって、寝ようと思ったら 5秒で寝られるから」 成瀬「ホント、あれは見事だよね〜(苦笑)」 啓太「和希にはむしろ『授業中に眠たくなったとき、どうやって目を覚まし ますか』 の方がいいんじゃない?」← 結構本気(笑) 和希「いいな、それ。来年のお題にそれ依頼しようか」← これまた結構 本気(笑) 成瀬「あとで依頼料は食券何枚かきいておいてあげるよ」 丹羽「俺も遠藤に近いぜ。アタマと体を目一杯使ってりゃー、布団をかぶ れば夢の中だ。おすすめはサッカーとラグビー。数学なら図形より 代数だ」 中嶋「そうだな。2時頃まで数Vの問題集をやっていたら、すぐに眠れる な。ひつじは必要ない」 七条「おやおや。ずいぶん健康的じゃないですか」 和希「中嶋さんなら『誰かとイケナイことしてくれば眠れる』かと(汗)」 中嶋「馬鹿か(鼻笑)」 丹羽「……(どのあたりが「馬鹿」で「鼻笑」なのかわからない)……」 篠宮「そもそも就寝と起床の時間は習慣によるものだ。幼い頃から規則 正しい生活習慣を身に着けていれば、決まった時間になれば自ず と眠れるはずだ」 滝「ほんまうちの3年生組いうたら真面目なお方ばっかりで。そんな健康 的なんか規則的なんかようわからんけど、夜はちゃんと眠れるお人 ばっかりやなんて、お題の答えとしてはおもしろないやん」 成瀬「けど、そういう俊介だってそうじゃないの? 僕もそうだけどスポー ツ選手は多かれ少なかれ自分を律する方法を身に着けてるから」 和希「この学園に入学を許されるほどの選手なら尚更だな。自己管理の ひとつとして、睡眠は大切だ」 西園寺「アスリートに限らない。わたしも規則正しい生活を心がけている」 滝「普段はそうでも、たまーに眠れんときとかあるやないですか。むちゃ 濃いコーヒー飲んでしもたとか、夕方のへんな時間に昼寝をしてしも たとか」 成瀬「そうか。海外遠征から帰ってきて、時差ボケで寝られない、ってこと もあるかな」 丹羽「そういうおまえはあるのかよ」 成瀬「いや、ないけど(苦笑)。時差ボケしないよう飛行機の中で調整して るから」 中嶋「やっぱりな」 七条「ここでまた根本にかかわる質問をしてよろしいですか?」 滝「手短にしてや」 七条「眠れないときって、起きていてはいけないんですか? 僕は眠れな くても困らないのですが」 和希「確かに根本にかかわるな」 岩井「俺も……。眠れないときには絵を描いているから……」 篠宮「いや。むしろ卓人の場合『眠ってないときは絵を描いている』だろう」 海野「僕も何もしないかも〜。眠くないときは実験データの見直ししてるん だ。楽しいよ?」 和希「……それで遅い時間に眠ってしまって遅刻するんですね」 ↑ 経営者として怒ってる 海野「あそっか。つまりデータの見直しをしてたら眠れる。が、お題の答え だね」 滝「……なんやむちゃくちゃやけど、今日はじめてお題の答えらしい答え をもらった気がする」 中嶋「こんなので答えらしい答えだとはな」 成瀬「う〜ん。僕たち俊介を困らせてるのかな」 滝「そのとおりです(怒)」 成瀬「ごめん。僕はどうしても眠れないときは音楽を聴く。イヤホンでね。 女性ヴォーカリストのバラード」 西園寺「わたしは漢文を読む。宋の時代のものが多い。もちろん白文だ」 滝「最初っからそない言うといてくれたら良かってんやん」 西園寺「ただし、おもしろすぎて寝そびれることはある」 和希「寝る前のハーブティーだ。カミツレにミントを少しブレンドしたやつ」 丹羽「ハンガリー土産のトカイワインを飲んだら寝ちまったことがある。 甘ったるすぎて1口しか飲めなかったんだけどな。どうしても眠れな くなったら試してみようと思ってる」 中嶋「どうしても眠れなくて困ったときは、あっさり睡眠薬だ。どうして誰も 使ってないのか、とても興味深い」 滝「ふんふん。お題としてはそろそろええ感じなんやけど……。啓太? 何にも答えてへんやろ」 啓太「え」 和希「そうだったか?」 七条「そうなんですか? 伊藤くん」 啓太「あー。うーん」 中嶋「おや? 歯切れが悪いな」 滝「不肖滝俊介、食券もろて受けたからには、依頼は完璧に遂行するで。 逃げる奴は許さへん!」 啓太「それは、あの……」 滝「あの?」 啓太「七条さんに抱いてもらって、胸の鼓動を聞いてたら安心していつの間にか寝てる……」 海野「どうしたのー? 伊藤くん、声が聞こえないよ?」← 天然(笑) 啓太「だから、あの……七条さんに抱いて……」 七条「くすっ」 滝「『あの』 なんやねん、早よ言い!」 七条「それよりも、滝くん。早くしないとバスの時間がきてしまいますよ? わんこ蕎麦の大会に出るんだったら急がないと」 滝「んわっ、ほんまや! もう5分しかない! 岩井さん、急いで!」 岩井「俺……?」 滝「ほな皆さん、これでお開きっちゅーことで(大慌)」 岩井「俺も……なのか???」 成瀬「ああ……行っちゃったね」 和希「啓太にはセーフだったな」 篠宮「だが卓人が心配だ。わんこ蕎麦の大会なんて大丈夫だろうか」 中嶋「大丈夫だろう。大会は昨日だ。駅で見たから覚えている」 海野「じゃあ伊藤くんの言ってたのが正しかったんだね〜」 和希「そういえば七条さん、さっきパソコン触ってたような(汗)」 七条「……(黒笑)……」 西園寺「知ってて言ったな、臣……(タメイキ)」 丹羽「ってかヒデ、間違ってると思ったら教えてやれよ(汗)」 中嶋「さっさと終わった方が皆に感謝されると思って黙ってたんだがな。 なあ伊藤?」 啓太「……(焦赤汗)……」 七条「お正月ですからね、お礼を言っておきましょうか(筋肉黒笑)」 この七条の一言に何故か皆が凍りついてしまったため、 しばらく解散できなかった。らしい。 海野「ねーねー。伊藤くんの答えは何だったのー?」 |
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いずみんから一言。 毎度遅くなりましたの伊住でございます(汗)。 「明けましておめでとうございます」どころか、今日は何日やねん というツッコミさえむなしく感じます。 なんとか今月中に間に合ってよかった、よかった。 というわけで。 本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。ぺこり |
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