わんわんわわん




滝「はいはーい、俊ちゃんでーす。お題の皆様はこっちでっせ〜」
西園寺「毎年のことながら、滝の仕事に対する誠実さには頭が下がる。
    いや、嫌味でなく本当にそう思うのだが」
七条「そうやってわざとらしく付け加えると、じつは嫌味なんだけれども、と
    言うように聞こえてしまいますよ。郁」
篠宮「勉強の方もあれくらいやってくれればいいのだが……。今の成績で
    はご両親に申し訳がたたない」
啓太「へえ?そんなところまで寮長の守備範囲内なんですか?」
成瀬「『自宅にいたらもっと勉強していい大学に入れたはずなのに、親の
    目の届かない寮にいれたばっかりに悪い友達と遊んでしまって成績
    が落ちた』と考える親はどこにでもいる、ってことかな」
丹羽「さすがは来年度寮長候補ナンバーワンの成瀬だな。よく分かってん
    じゃねえか。学生会の方にもお約束みたいに毎年、文句言いにくる
    親いるぜ」
中嶋「そういう奴は家にいたくらいで成績があがるとは思えないんだがな」
七条「でも滝くんの場合ですと、普通に受験するより、この学園で最大限
    のサポートを受けて大会でいい成績を残し、推薦もらう方がいい大
    学に行けるのでは?」
丹羽「ま、サルのとこだけはな」
啓太「なんか羨ましいなぁ〜。いくら運がよくてもそれじゃ推薦してもらえま
    せんよね?」
中嶋「いい大学に行きたければ地道に勉学に励むのだな。近道はない」
篠宮「中嶋の言う通りだ。今から努力をすれば、1ランクも2ランクも上の
    大学を狙えるようになる」
成瀬「分かってても言いたくなるんだよ。ねぇハニー」
啓太「あはは〜(って、推薦確実の成瀬さんに言われてもなあ〜(^_^;))」
岩井「俺は……美大志望なんだが……。推薦になるだろうか……」
和希「いや、むしろ大学側から『来てください』でしょう(汗)」
西園寺「今頃、画商の方でどこにするか折衝中かもしれないな」
岩井「……そうなのか……?」
滝「ひゃ〜。自覚のない天才っちゅうのもいてはるんやなあ」
啓太「天才だから自覚がないんじゃない?」
滝「せやな。えーっと。最後の面子の海野ちゃんが走ってきよるんが見え
  てますよって、皆さん席についといて下さい」
海野「ごめんぬ〜。レジュメを印刷してたら遅くなっちゃった」
和希「レジュメ?」
海野「はい、配って。みんな1部ずつ取って回して」
啓太「『新春特別講座・犬』。って何、この厚み!」
海野「うん、ごめんぬ。時間がなくてざっとしたものしかできなかったんだ」
七条「海野先生。伊藤くんはあまりに分厚くて驚いているのですよ?」
海野「そうなの?たったの436ページしかないよ?」
丹羽「いや、十分分厚いだろ(汗)」
和希「と、とにかく読んでみましょう。えーっと。『まず犬について知りましょ
    う』?」
岩井「『進化からみたイヌ。イヌはどうやって現在のイヌになったか』……」
中嶋「『歴史からみたイヌ』……?なるほど。文学や絵画に描かれたイヌ
    たちか。いいアプローチだな」
篠宮「いやこれは……。大変貴重なレジュメであることは十分理解できる
    のだが」
成瀬「うん。海野先生のまとめたものだからね」
西園寺「ああ。ざっとみただけだが、このままで十分出版できる内容だ」
滝「い、い、い、いや。みんな。ちゃうで!ちゃう!!」
海野「チャウチャウ?」
啓太「あれチャウチャウちゃう(笑)」
成瀬「チャウチャウちゃうんちゃうん(笑)」
和希「チャウチャウ……って、何、ソレ……f(^_^;」
滝「ち・が・い・ま・す!そんなすでに古典の域に入っとうギャグなんか言う
    てへんて!」
和希「ギャグだったのか?」
丹羽「えー?やっぱりチャウチャウちゃうんかなあ?。ってギャグだよ」
和希「……知らなかった……(驚)」
成瀬「知らなかったの(驚)」
滝「はい!皆さんこっち向いて!今日のお題に戻ります!!」
海野「お題って『犬について語る』じゃなかったの〜?」
中嶋「少なくとも俺はそう聞いてきたがな」
成瀬「僕とハニーもだよ」
滝「そう!今日は『皆さんの』犬にまつわる話を聞くんです。海野ちゃんの
    講義を聞く日やないねん」
海野「そうだったんだ〜」
篠宮「先生の貴重なお話はここの人間だけではもったいない。来週にでも
    全学生を対象に特別講義の時間を設定しよう」
西園寺「レジュメの増刷と図書館に入れるための製本は会計部でひきう
    ける」
中嶋「では学生会は会場の確保と周知だな」
丹羽「もう日にちと時間も決めちまおうぜ。来週だったら土曜の昼イチでど
    うだ」
篠宮「先生のスケジュールは……」
和希「……なんか突然、しゃきしゃき動きはじめたな」
成瀬「海野先生の勘違いで無駄な時間を使った気がしてるんじゃない?」
七条「みんなきっとこのあとの予定があるんでしょう。僕と伊藤くんみたい
    に。ね?」
啓太「(〃^ー^〃)」
滝「ほなもうええな?今度こそお題に行くでー!」
丹羽「つか、むしろとっとと行け(苦笑)」
滝「ほな会長から行って下さい。犬についてやったら、何を語ってもろても
    ええそうなんで」
丹羽「おっしゃ!! 俺は犬は大型犬ならなんでもオッケーだと思ってたんだ
    がよ、ドーベルマンはだめだってある時分かったんだ。シェパードは
    好きなんだけどなあ」
和希「おすわりして前足にアゴをのせて上目遣いにこっちを見てるとことか
    かわいいよな」
七条「そう言えばカフェのオーナーが以前こんな句を詠んでましたよ
   『哲ちゃんは待てのできない大型犬』って」
中嶋「ほう?お前は早いのか。やっぱりな(にやり)」
丹羽「何がだよ」
成瀬「(苦笑)」
海野「ねーねー、そんなことより。ある時ってどういう時?」
丹羽「あー、いやそれがさ。夏休みのバイトでドーベルマンを散歩に連れ
    てったんだが、1週間くらいしたときに噛まれたんだよ。もちろん強く
    じゃない。けどその時のそいつが『気を遣ってこのくらいにしといてや
    ったぜ』ってな顔しやがってよ。あれからだめだ。ドーベルマンはい
    かん」
中嶋「おまえのことだ。どうせ『ね』のつく動物でも見かけて腰がひけでもし
    たんじゃないのか?」
丹羽「う゛」
篠宮「動物はそういうところ敏感だからな(苦笑)」
滝「会長が何に怯えたかはのけといて、犬の散歩ってええなあ。お年寄り
    やら仕事の忙しい人やら相手にビジネス展開できんやろか」
和希「(毎度のことながらちょっとしたきっかけを仕事に結びつけて考える
    のはいいことだよな。大企業ってああいうニッチな部分に目が行きに
    くいからなあ)」
岩井「滝が……散歩に連れて行ってくれるなら……。ドーベルマンを飼っ
    てもいい」
啓太「って!えーっ!?岩井さんがドーベルマンですかあっ!!」
西園寺「これは驚いた」
七条「意外性の極みですね」
岩井「そうか……? チワワやトイプードルよりはいいんじゃないかと思う
    んだが……」
成瀬「そう言われると確かにね(苦笑)」
丹羽「でかくてふっさりしてないのがいいんだったら、ボクサーでもサルー
    キーでもいるだろうによ(ぶつぶつ)」
岩井「ドーベルマンは美しいから……。頭の先からしっぽの端まで、寸分
    の妥協もない。まさに孤高の存在だろう?一緒に暮らしてみたら思う
    存分、絵が描けそうなんだ……」
滝「そない言われたらこの滝俊介、岩井画伯の名画執筆のために一肌脱
    がしてもらいましょ。お値段交渉は損得抜きでやらしてもらいますよ
    って。いつでも言うてください」
啓太「でも岩井さんは小型犬が似合わないのに、中嶋さんは似合いそうで
    すよね。テリヤとか足元でちょこちょこ歩いてる、みたいな」
和希「ホントだな。同じように背が高いのに面白い」
中嶋「残念だがうちの犬はボルゾイだ」
成瀬「それはまたなんとも」
和希「似合ってますね、としか言い様がないというか」
篠宮「ボルゾイっていうと。ロシアの貴族が飼っていた優美な犬だな」
啓太「すごいなあ。うちでは飼えないや」
七条「伊藤くん。それはちょっと違います」
啓太「そうなんですか?」
七条「おそらく犬の方が人でなしさんを飼っている感覚なのではないでしょ
    うかね。下僕と思ってるんじゃないですか」
篠宮「しかしボルゾイはむしろ西園寺のイメージが強いな。もちろん好み
    は別にして、だが」
丹羽「確かにな。郁ちゃんちのリビングなんかでボルゾイがふっさり座って
    たりなんかしたら、似合いすぎて笑っちまいそうだぜ」
啓太「西園寺さんなら寮の部屋でも似合いそうですね」
和希「…(何で俺には誰も「ボルゾイが似合う」って言わないんだ?)……」
岩井「肖像画によさそうだ……。猫足の椅子にご両親がかけていて、西園
    寺はうしろに立っている。ボルゾイは彼がリードを持って椅子の脇に
    立っているのもいいし、ご両親の足元に伏せて座っているのもいい。
    もちろん顔はこっちを向いているんだが……」
成瀬「さすがに絵のことになると具体的になるね。ハニー?」
和希「……うちだってボルゾイ似合うのに……(ぶつぶつ)」
成瀬「飼ってたの?」
和希「別に飼ってた訳じゃないですけど(ぶつぶつ)」
七条「ありますよ、肖像画。ね?郁」
海野「あるんだ!!」
七条「構図はだいたいそんな感じでしたけど。犬は違いましたね」
西園寺「パピヨンが母の膝の上にいる」
中嶋「なるほど。パピヨンの方が西園寺の母上にはお似合いだろう。ボル
    ゾイはやんちゃな上に走るのが大好きだからな」
海野「猟犬だからねぇ」
滝「猟犬かいな!さすがはお貴族様の飼うてた犬やな。ほんなら次は寮
    長さんいってもろたら3年は終わりや」
和希「……(結局、誰もうちにはボルゾイが似合うって言ってくれなかった。
    西園寺の家から比べたら、そりゃたかだか酒屋だけどさ。成金かも
    しれないけどさ。中嶋よりはよほど似合うと思うのに)……」
成瀬「なんかまだぶつぶつ言ってるね?」
和希「すーんξ( ̄ヘ ̄メ)」
篠宮「こういう話題の時に申し訳ないんだが、俺は犬を飼ったことがない
    んだ。かなり大きな亀なら神社の池にいたんだが」
七条「……亀、ですか……」
篠宮「ああ。回遊式の池があって、子供の頃そこに亀がいたんだ。子供心
    に大きくみえたが、今思うと、せいぜい4、50センチだったかもしれ
    ない」
啓太「でもなんかちょっと楽しそうです」
篠宮「だから犬は……。ああそうだ。今思い出した。亀を恐々見ていた頃
    だから、かなり小さかったと思うんだが」
丹羽「どうした。近所の犬と仲良くなって、飼ってくれと駄々でもこねたか」
篠宮「いやそれはないんだが。ほらヨーロッパの方の山岳救助犬がいる
    だろう。首に樽をつけた白黒ぶちの」
海野「セントバーナードだね」
七条「そうなんですか。僕はてっきりバーニーズマウンテンドッグかと」
西園寺「すまない。先日会計部で買った切手の図柄がこの犬で、臣がや
    けに気に入ってしまってるんだ。無視して先に進めてくれ」
篠宮「樽にブランデーが入っているということなんだが、ブランデーの香り
    で遭難者の臭いがわからないということはないんだろうか。いや、わ
    からないということはないとおもうんだが、わかりにくくはなるんじゃ
    ないかと思うんだ」
成瀬「アゴのすぐ下だからプンプン匂いそうだね」
海野「えっと、それはね……」
七条「それは先生の特別講義のテーマにされては如何でしょう」
海野「うん、それはそれとして……」
西園寺「いいところに気がついたな、臣」
中嶋「そこを糸口にして講義を展開してもらったら、みんなも導入部から惹
    き付けられるに違いない」
海野「でもちょっとだけ……」
岩井「俺も……聞きにいくことにする……」
成瀬「……(ひそひそと和希に)みんなさっきのレジュメによほど懲りてるん
    だね(苦笑)……」
和希「(ひそひそと成瀬に)海野先生は話し出すと長いですからね……」
滝「あー、海野ちゃんのわんわん講義、なんや楽しみになってきたなあ。
    寮長さんが良かったら次いこかと思うけど」
篠宮「俺はかまわない。続きは特別講義のときにするから」
滝「ほな次は……」
西園寺「わたしかな。と言ってもさっきのパピヨンくらいしか話すことはない
    んだが」
丹羽「いいんじゃねえのか?」
西園寺「母があの犬を飼いはじめたのはわたしがまだ幼稚園にも行って
    いない頃だったんだが、臣が言ったように母の膝の上がお気に入り
    で、母が座ったのを見ると走っていって膝の上に飛び乗るんだ」
啓太「かわいい……!!」
岩井「目に浮かぶ……。洋間でも和室でも絵にできる」
西園寺「だがな、当時のわたしもまだ母の膝が恋しい頃だった」
啓太「あ……」
西園寺「しかし母の膝を犬と争おうものなら、母なり父なり家令なりからた
     しなめられた。もう十分大きいのに、母親の膝にすがって音楽を聴
     いたり母の開く画集を見たりするのもおかしいだろう、と」
啓太「そんな……」←泣きそう
七条「伊藤くんは優しいですね。でも大丈夫ですよ。今の郁を見れば分か
    るでしょう?」
西園寺「そのとおりだ。今ならあれが西園寺の嫡男としての心構えをもつ
    ように促していたのだとわかる」
啓太「でも小さい子がお母さんに甘えられなかったのは寂しくて辛かった
    でしょうに……」
西園寺「そうだな。だが母のすぐ隣で本を読んだりしていると、母のぬくも
    りも温かいまなざしもちゃんと感じられた。その点では下に妹のでき
    たおまえよりはまだ良かったんじゃないかな」
啓太「それはあるかも。妹が生まれるときはおじいちゃんちに預けられた
    りしてたし。俺なんていらない子なんだーとか思ったりしたし。でもそ
    れは、そのおかげで七条さんや和希に会えたから いいんですけど。
    でも」
七条「でも?」
啓太「うちは母さんと妹がネコ派なんで犬飼えないんですよ〜。俺、イヌ派
    なのにー!」
滝「うちもやで。妹まだちっさいからな〜。毛が抜けるのはあかんやろって
    な、しばらくは犬も猫も鳥もお預けや」
篠宮「アレルギーの関係もあるだろうしな」
滝「せやねん。せやからこれが、うちの犬や(待受画面を見せる)」
海野「見せてー。わ、可愛い〜♪」
中嶋「ほう?滝家ご令嬢はダックスフントの枕でお眠りか」
岩井「……幸せそうな寝顔だ……」
七条「癒される写真ですね」
滝「大会で行ったアトランタの街で見つけてん。もうこの枕でしか寝えへん
    ようなってもてんで」
啓太「しまった。俺も妹が小さかった時にこんなのプレゼントしてたらイヌ
    派になってくれてたのかも」
滝「ほんまやで。でな、もうちょっと大きくなったら、お気に入りのアニメの
    犬を買うてきたろと思ってんねん」
丹羽「白いビーグル犬か?」
滝「いや。ネズミーの映画に出てくるやつや。1週間に1回は見てんねん」
丹羽「あー。ぶちの犬だな。あれって実物はあんまりかわいくないぜ」
中嶋「それはビーグル犬もだろう」
丹羽「特にぶちだ!」
滝「あー。すんません。ネズミーはネズミーでも2匹でスパゲティ食べてる
    やつですわ。あれのレディの方」
七条「女の子むきの犬ですね」
海野「ペアの犬だったっけね」
岩井「ネズミーらしいかわいらしい絵柄だった記憶がある」
成瀬「ペアっていえば。うちの妹はお隣さんの犬をかわいがってるんだけ
    どね。ペアのハスキーで血統書があるからちゃんと洋風の名前があ
    るんだけど、呼び名が貫一とお宮なんだ」
丹羽「金色夜叉かよ(笑)」
西園寺「カフェの客の、今時のお嬢さんたちには何のことかわからないん
    じゃないか(苦笑)」
篠宮「そうでもないだろう。国文法の他動詞のところで例に出す教師はた
    まにいるからな」
成瀬「お隣もそうみたいだよ。国語学の助教授って言ってたから。ところで
    和希は? 猫は飼ってたって聞いたけど、犬はどうなの?」
和希「いたよ、犬。もうずいぶん年寄りで、アメリカ行ってる間に死んでしま
    ったけど。死んだとこ見てないから実感なくってさ」
啓太「知らなかったぁ。どんな犬?」
和希「ゴールデンだよ。……ああ、そうか」
成瀬「痛っ!! 駄目だよハニー。毛先を引っ張られたら痛い」
和希「だからこんな人と一緒にいるのかもな」←ボルゾイが似合うって言っ
  てくれなかった仕返し(笑)
成瀬「うれしいよ、ハニー!! そんな大事な存在の生まれ変わりに思ってく
    れてるなんて!! 抱きしめずにいられないよ」←でも通じてない(爆)
和希「よせっ!重っ!! ってか苦しい!!」
滝「えーっと。いちゃいちゃしはじめたお人らはおいといて……。あとは七
    条だけやな」
七条「僕ですか?残念ながらペットを飼ったことはないんです」
海野「そうなんだー。それは残念だねえ」
西園寺「ブルテリアとかブルドッグとか似合いそうに思うんだが、臣は飼お
    うとしないんだ」
岩井「短いしっぽを振ってる姿がかわいい……」
七条「かわいくないと思っているわけではないのですが、家に誰もいない
    状態になってしまうので……。今は物理的に無理、といったところで
    しょうか」
西園寺「わたしは、一人だからこそ飼えばいいと思ってるんだが、臣の反
    応はいつもこんなものだな」
七条「だから僕の犬にまつわるエピソードっていうのは、伊藤くんと楽しむ
    わんわんプレイくらいでしょうか」
和希「わんわ……(絶句)」
啓太「(赤)(焦)(赤)」
七条「ちゃんと首輪やリードも用意してあるんですよ」
中嶋「学園MVPはずいぶんお楽しみのようだ(冷笑)」
啓太「(青)(滝汗)(青)」
丹羽「なんだ?そのわんわんプレイってのは」
西園寺「聞くな、馬鹿」
成瀬「(苦笑)」
七条「今度、耳と尻尾も買おうと思っているんです。尻尾があった方が絶
    対もっと楽しめるはずですから。伊藤くんだったら、やっぱり柴犬でし
    ょうか。それともトイプードル?」
丹羽「啓太だったらやっぱり柴……」
中嶋「話に寄るな、馬鹿者。帰るぞ!」
西園寺「わたしも帰る。おまえたちのプライベートなど聞きたくもない」
滝「え、えーっと。なんか一部で帰る人が出てきたんでこれで終わります。
    岩井さん、ドーベルマン飼うんやったらいつでも相談してください。
    ほなっ」
七条「僕たちもどんな尻尾を買うか相談しましょうね、伊藤くん」
啓太「うーっ、わんっ!」

         ^・ェ・^  ^・ェ・^  ^・ェ・^  ^・ェ・^  ^・ェ・^  




 
 
いずみんから一言 

何だろう……。書きはじめたのはすっごく前なのにずるずるずるずる
遅くなってしまいました。
誰かの呪いなのかもしれません。
滝家の犬の枕には「トラ」と名前がついていて、何で犬なのにトラかと
言うのもちゃんとあるのですが、つながりが悪くなったので削除しました。
本当はパピヨンの絵を入れるところだったのですが顔が怖かったので
やめました。絵文字もまた良し、ということで。