まくら 温かくて、なんだか安心出来て・・・。 俺は凄く幸せな気分でその中に居たんだ。 「・・・あったかい。」 なんだか幸せ・・そう思いながら寝返りをうとうとして、気がついた。 「あれ?」 なんか変。頭の下・・なんか変。 それに気がついて、ついでにもうひとつ気がついた。 「え?えええっ。」 気がついて、慌ててがばっと起き上がると、裸の中嶋さんが隣に眠っていたから、慌ててしまった。 「な、中嶋さん!!なんでいるんですか?」 悲鳴に近い声で、中嶋さんの名前を呼ぶと、不機嫌そうに目を開けて。 「うるさい。」 そう一言言って、中嶋さんはまた目を瞑ってしまった。 「いつ部屋に来たんですか?」 そう言えば、夜中に酔っ払った中嶋さんが部屋に来たような気がする。そうして「部屋に戻るのが面倒だ・・。」とかなんとか言いながら、ベッドにもぐりこんできた気が・・・する。 「寒い。」 「あ、すみません。・・・あ。」 毛布をはいだままなのを思い出し、中嶋さんの体にかけながら、伸ばされたままの左腕を見つめる。 温かかったはずだ。中嶋さんの腕を枕にして、俺ぐうぐう寝てたんだから、温かくって幸せで当たり前だ。 「啓太。」 「は、はい。」 「起きるのか?」 「いえ、寝ます。」 恐る恐る毛布にもぐりこむと、腕はそのままの状態で、俺は嬉しくって、へへへと笑ってしまった。 「・・・中嶋さん?」 「ん?」 「おやすみなさい。」 まだ、夜が明けない。それに明日は休みだし、ゆっくり眠ってていいはずだ。 「・・・。」 返事もしないし、微妙にお酒臭かったりするけど、でも腕の中は温かくて、そしてやっぱり幸せだったりして。 「へへ。大好き。」 聞こえないようにそっと囁いて、そうして目を閉じた。 温かい・・。安心できる温かさ。ちょっと照れるけど、でも幸せ。 特別なプレゼントを貰ったような気持ちで、俺は深い眠りの中に落ちていった。 Fin **************************************** 前の日記で書いていた、連載予定のクリスマスの話とは違うんですが、ちょっと思いついたので、 書いてしまいました。 中嶋さんが腕枕・・・啓太君より書いてる私が照れます。 酔っ払った中嶋さんは、啓太君を抱き枕状態にして寝ていた模様・・(いいなあ・・啓太君。)なんて、 ちょっと甘すぎでしょうか?まあ、いいや。今年の中啓は極甘がテーマだ!(え?) (2006/01/18(日)の日記に掲載) |
いずみんから一言 |
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