心理テスト再び(和啓編)





「寝てる時に携帯電話がなったらどうしますか?」
「え?携帯ですか?ううん?相手を見てから考えます〜♪」
「へえ?(ニヤリ)そうなんですか?」
「え?なんですか?私変な事言いましたか?」
「それってね、ベッドで相手に求められた時の反応らしいですよ。」
「え?ええ?」
「●●さんは相手をみて考えるんですか〜へええ?」
「え・・そ、そんな・・・。ええ。」・・・・・
 深夜番組ってくだらないよなあって思ってたけど、良いこと教えてもらっちゃったよ。
 うん。明日聞いてみよっと。

「けーいた。」
「なに?和希。」
「寝てる時に携帯が鳴ったら、啓太ってどうする?」
「携帯?う〜ん。」
 どうするんだろう、啓太だったら。
[勿論誰でもすぐ出るよ。]なんて言われたらショックだなあ。
「俺、鳴っててもあんまり気が付かないんだよね。」
 え?
「ほら、俺って寝起き悪いじゃないか。だから。大音量で鳴ってても、ぜ〜んぜん、わかんないでグウグウ寝てるかな?」
 それって、それって・・・ベッドで誘われても気が付かないってことか?
 っていうか、思い当たる事が多いんだけど・・・。
「和希?」
「俺、ちょっと本屋に行って来る。」
「え?急用?もう門限になるよ?」
 心理テスト、ちゃんと勉強しよう。うん。
 しょんぼりしたまま俺は部屋をでた。
「変な和希。あ、そういえば、和希からの電話の時は目が覚めるんだよなあ俺。なんでだろ、不思議。」

 あと少し部屋にいたら、そんな言葉を聞けたとも知らず、俺は本屋で心理テストの本を買いあさっていた。







いずみんから一言

ああ。やっぱりみのりさまには「ほのぼの馬鹿ップル和啓」が
似合ってるなと、改めて思った。
体調が悪くなっていくのと比例するかのように、みのりさまの
書くものが暗く重くなっていく。
そして「暗くて救いのない話が書きたい。そんな話は嫌いですか?
みのりは好きです」と書き込むに至る。
最後は和希を幸せにする、と言っておられた連載も、暗くて重い
ところで終ってしまっている。
それでも私の脳裏に浮かぶみのりさまは、こんな馬鹿ップル和啓ばかりだ。
もしも病気がちゃんと治っていたら。
またこんな和啓が読めたのかなあと、4度目の月命日に思う。

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