最高の笑顔 〜20のお題〜 白い服を着て歩く君の顔が綺麗だった。 少し俯いて歩いていく横顔が綺麗だった。 大きくなったねと思う自分がおかしいね。 これって父親の様な気持ちなのかな? 俺、啓太に父親みたいな感情ももっていたのかな? 小さな頃の君は可愛かったね。 大きな瞳で俺を見上げて。 小さな手を俺に必死にのばして。 あの頃の君は可愛かった。 誓いの言葉。誓いの口付け。 賛美歌を歌い。愛の儀式は終わる。 あの男の隣を歩く君は嬉しそうに微笑んでいた。 幸せな笑顔。 綺麗だなと、そう感じた。 式が終わり外に出て、中嶋と共に家族に囲まれ笑う君に近づく。 「啓太?」 「あ、和希。へへへ。なんか変な気分。」 「おめでとう啓太。」 「うん。ありがとう。和希に言ってもらえるのが俺、一番嬉しい。」 笑う啓太の左手に光る指輪。 「幸せになるんだぞ。」 言いながら、中嶋となら幸せになるに決まってる。と素直に思えることが嬉しかった。 「幸せだよ。俺。」 頷いて啓太は隣に立つ中嶋の顔を見上げ微笑んだ。 「英明さん。俺ね凄く凄く幸せです。」 見つめあいながら笑うその顔が、とても綺麗でまぶしかった。 |
いずみんから一言 |
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