無題 3 〜拍手用ノートより〜



『啓太はね魚を食べるのが凄く凄く下手なのよ。
 何回教えても駄目なのよ。』
 そんな事をあの人が、楽しそうに言っていたのを思い出し、からかい半分にリクエストをした。
 レパートリーも少ないくせに「今晩何食べたいですか?」なんて一人前に聞いてきたから自業自得だと、心の中で笑いながらリクエストを告げると啓太の顔は面白いくらいに青くなった。
「‥‥魚?え?煮魚ですか?」
「そうだ。カレイなんかいいかもしれないな。それとも鯖の味噌煮か?」
 さらりと告げると魚売場の前で固まった。
「どうした?」
「いえ‥あの‥がんばります。」

 青い顔の啓太は、食卓で更に青くなりながら魚を食べた。

 スーパーで買い物しながら「今晩何食べたいですか?」なんて聞かれる日が来るとはな‥。
 少し苦笑いしながら、骨だけが残った自分の皿を俺はじっと見つめた。

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(拍手用ノート)より
話を打ちながら、お姉ちゃんのご飯は美味しかったな。もう食べられないんだな。と思い泣いてしまいました。
泣いてばかりいて情けないですね。
悲しい気持ちはいつになったら消えるのでしょう。





いずみんから一言

まったく無関係な伊住でさえ、何かというと涙がこぼれてしまう。
失ってはじめてみのりさまの存在感に気づかされた。
ご家族ともなればそれはなおさらであると思う。
こういうとうこさまのコメントを見るたび、自分はなんてひどいことを
お願いしているのだろう、と思わずにはいられない。
ごめんなさい、とうこさま。
ファンとはなんてわがままで、そして自分勝手なんでしょうね……。

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